セルビア中銀が追加利下げ、政策金利2.25%に

セルビア中央銀行(NBS)は7日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、史上最低の2.25%に設定した。利下げは今年に入って7月、8月に続き3回目。インフレ率が大きく縮小していることから、追加利下げで景気を下支えする。

中銀はインフレ目標を1.5~4.5%としている。9月のインフレ率は前月の1.3%を0.2ポイント下回る1.1%となり、目標の下限値を下回った。今後のインフレ率については、来年途中までは同目標の下限寄りで推移するとみている。

同国の2019年4~6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で2.9%増加し、上げ幅は前期の2.7%から0.2ポイント上昇した。7~9月期も拡大が予想されている。

中銀は声明で、食品と石油価格の低下によりインフレ圧力が弱まっていると指摘。「低く安定したインフレ率により、金融セクターおよび企業部門の向こう1~2年のインフレ期待が抑えられている」としたうえで、今年の経済成長は内需にけん引されるとの見方を示した。

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