2019/12/18

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

米S&P、ルーマニアの格付け見通しを「弱含み」に修正

この記事の要約

S&Pはオルバン首相率いる現政権(国民自由党:PNL)が財政の透明性を高めるため、正当な方法で計算しなおしたことが、財政赤字予想の見直しにつながったと説明した。

さらに、来年予定される議会選挙を前に、有権者に不人気な緊縮財政が実施しづらい点を指摘し、来年以降の赤字縮小は容易ではないとの見通しを示した。

オルバン政権は先月、今年の財政赤字予測を従来の国内総生産(GDP)比2.8%から4.3%へ、来年は3%から3.5%へ、それぞれ修正した。

米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ・グローバル・レーティングス(S&P)は10日、ルーマニアの長期債務格付けの見通しを「安定的」から「弱含み」に引き下げた。前政権(社会民主党...