露ネット通販最大手ワイルドベリーズ、中欧に本格進出

ロシアのネット通販最大手ワイルドベリーズが中欧での事業拡大に乗り出した。年初からポーランド子会社を通じてオンラインショッピングのポータルサイト「wildberries.eu」を英語とポーランド語の2カ国語で開設したのをはじめ、同国を含む中欧諸国に複数の拠点を設置する計画だ。ポーランド子会社は衣料品、靴、アクセサリーなど1万3,500種類の商品を扱う。

ワイルドベリーズはすでにワルシャワに物流拠点を持つが、今後ポーランド全土でサービス拠点100カ所の開設を計画している。また同社は昨年、スロバキアに拠点を設置すると発表しており、まずは今年2億ユーロをかけて面積30万平方メートルの配送センターを建設する予定だ。

ワイルドベリーズは2004年、当時28歳の韓国系ロシア人タチアナ・バカルチュク氏が創業した。モスクワに本社を構え、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、アルメニアにも進出している。18年の売上高は前年比72%増の1,187億ルーブル(17億2,900万ユーロ)、19年上半期は前年同期比84%増の1,400億ルーブル(20億3,900万ユーロ)と急成長している。

同社の従業員数は2万5,000人で、1日の取り扱い数量は50万個。商品数は330万種類に上り、全体の40%がロシア製となっている。(1RUB=1.78JPY)

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