ハンガリー中央統計局(KSH)が2月28日発表した2019年10-12月期(第4四半期)の国内総生産(GDP)は前年同期比で4.5%の増加にとどまり、上げ幅は前期の5%から0.5ポイント縮小した。これは17年7-9月期(4.3%増)以来の低い水準。19年通期では前年から4.9%増加した。暦・季節調整後では、10-12月期が4.6%増、通期は4.9%増だった。
10-12月期を分野別にみると、農業が前期の2%減から1%の増加に転じたものの、製造業は上げ幅が前期の7.6%から3.2%に、建設業も18.4%から11.3%に低下した。サービス業は4.6%伸びた。
最終消費支出は5.1%増。うち個人消費が4.8%増、政府支出は7%増だった。活発な建設・設備投資を追い風に、総固定資本形成は7%増加した。
貿易収支は輸出が3.3%増、輸入は5.9%増で、2,080億フォリント(6億1,300万ユーロ)の輸出超となった。
通期でも建設業が21%と大幅に拡大した。工業は5%、サービス業は4.2%増加したが、農業は0.3%減少した。個人消費は4.4%、政府支出は2%伸びた。輸出は6%、輸入は6.9%、それぞれ増加した。(1HUF=0.35JPY)