チェコ車両製造大手のシュコダ・トランスポーテーションは2月27日、オストラバ工場の拡張工事に着手した。来年までに総額10億コルナ(3,900万ユーロ)を投じ、塗装工場の新設、マシニングセンター(MC)の近代化、新生産ラインの設置を行う。工場面積は従来の2倍に拡大し、従業員数も現行の450人から900人に倍増する見通しだ。
ブジェジナ社長は、「2018年の(地場系投資会社)PPFグループによる買収以来、事業が好調に推移している」とし、昨年の新規受注額は450億コルナ(18億ユーロ)に上ったことを明らかにした。今回の工場拡張はこの受注をこなす目的で、単に生産能力を拡大するだけではなく、生産の効率化も図ると話した。
オストラバ工場は子会社シュコダ・ヴァゴンカが運営する。主にチェコ、スロバキア、ラトビア向けの一部低床式電車「7Ev(愛称:レギオパンター)」と、シレジア・モラヴィア州向けのプッシュプル式二階建て固定編成車両を手がける。(1CZK=4.71JPY)