トルコ経済が回復、Q4成長率6%に

トルコ統計局(TUIK)が2月28日発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で6%増加し、上げ幅は前期の0.9%から5.1ポイント拡大した。プラス成長は2四半期連続。個人消費の伸びに支えられ、18年1~3月期(7.4%増)以来の高い水準に回復した。19年通期では前年比0.9%増となり、増加幅は前年の2.8%から1.9ポイント縮小したものの、アナリスト予想平均の0.6%を上回った。

10~12月期は政府最終消費支出の伸び率が前期の5.7%から2.7%に低下したものの、個人消費は同1.9%から6.8%に急拡大した。総資本形成は減少幅が12.8%から0.6%に縮小している。輸出の伸び率は5.1%から4.4%に後退し、輸入は同7.9%から29.3%に増大した。

19年通期の成長率を部門別でみると、金融・保険は7.4%と最も高く、行政・教育・保健衛生・社会事業(4.6%)、その他のサービス(3.7%)、農林水産(3.3%)も好調だった。製造は0.2%の増加。建設は8.6%減と大幅に後退した。

ロイター通信がアナリストを対象に行ったアンケート調査では今年の成長率予測が平均4%となり、政府の同5%を下回った。

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