チェコ2月インフレ率3.7%、4カ月連続で上昇

チェコ統計局(CSU)が10日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.7%上昇し、上げ幅は前月から0.1ポイント拡大した。インフレ率の上昇は4カ月連続で、前月に引き続き2012年3月(3.8%)以来の高い水準となった。

CPIを項目別にみると、自動車燃料含む「運輸」が前月の2.3%から2.7%に一段と拡大したほか、構成比重の高い「食品・非アルコール飲料」が5.5%、「住居・水道光熱費」は4.2%増加して全体を押し上げた。「ホテル・レストラン」(5.6%)、「衣類・靴」(4.3%)、「教育」(4%)、「その他の商品・サービス」(3.7%)も上昇幅が大きかった。

「郵便・通信」は3.8%減となり唯一、下落した。

同国のインフレ率は2019年10月の2.7%を底に上昇に転じ、上げ幅の合計は1ポイントに上った。中銀は今年2月、インフレ率の上昇を受けて9カ月ぶりの利上げを実施し、政策金利を2%から2.25%に引き上げた。

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