2020/4/22

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

フィッチ、ルーマニア格付け見通しを引き下げ

この記事の要約

新型コロナウイルスの世界的流行が、脆弱な財政基盤に追い打ちをかけるためだ。

フィッチによると、ルーマニアは今年、景気の大幅後退(マイナス5.9%)と歳出増加のはさみ撃ちで、財政赤字が国内総生産(GDP)比8%に悪化する。

ルーマニア財務省は18日、フィッチの評価について「新型肺炎(Covid-19)と、過去の社会民主党政権の財政運営の失敗に基づくもの」とコメント。まずは、新型肺炎の影響緩和とルーマニア経済の回復に向けた政策に集中する姿勢を明確にした。
ルーマニア政府は15日に今年の経済予測を下方修正し、成長予測は1.9%のマイナス、財政赤字はGDP比6.7%に拡大するとした。

米格付け大手のフィッチ・レーティングスは17日、ルーマニアの長期信用格付け見通しを「安定的」から「弱含み」に引き下げた。新型コロナウイルスの世界的流行が、脆弱な財政基盤に追い打ちをかけるためだ。...