医療支援デジタル機器開発 ハンガリー

手指がどの程度消毒されているかを可視化してチェックできる同名製品を開発・製造している。専用のアルコール擦式製剤で消毒した手を装置に挿入すると、紫外線ライトでスキャンした結果がモニター部分に手の形で表示され、洗い残しの度合いが色分けされるもので、全体の95%に製剤が刷り込まれている場合に「合格」と判定される。手指の衛生状態が客観的に評価できるため、特に病院内感染を含む医療関連感染(HAI)や集団感染の防止に役立つ。同製品は独インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー(iF)が主催するiFデザインアワード2020で、全世界7,300の候補の中から金賞を受賞した。

スキャンしたデータはサーバーに蓄積されるため、年齢や性別、職業別に統計を抽出して手指洗いの傾向を把握するのにも役立つ。また、装置を使い、医療機関などにおけるスタッフの衛生スキル向上のトレーニングにも活用されている。

同社は2012年12月、ブダペスト工科大学のスピンオフ企業として設立された。同システムは感染症の抑制に手指消毒の重要性を説いた19世紀のハンガリー人医師の名にあやかり、ゼンメルワイス・システムと呼ばれている。

HandInScan

Arany

jános

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Hungary

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