ロシア連邦統計局(ロススタット)が先ごろ発表した3月の失業率は4.7%となり、前月から0.1ポイント悪化した。失業率の上昇は2カ月ぶり。3月末時点の失業者総数は348万5,000人で、前年同月から3万3,000人減少した。
過去3カ月の平均失業率を地域別にみると、北カフカスのイングーシ共和国が26.6%と最も高かった。北オセチア共和国(14.1%)、ダゲスタン共和国(13.9%)、チェチェン共和国(13.3%)、カラチャイ・チェルケス共和国(13.1%)、アルタイ共和国(11.9%)、トゥヴァ共和国(同)、カバルダ・バルカル共和国(11.5%)で10%を超えたほか、ブリヤート共和国(9.9%)、ザバイカリエ地方(9.3%)、カルムイク共和国(8.7%)も平均を上回った。
一方でモスクワとサンクトペテルブルクはそれぞれ1.6%と1.5%で、事実上の完全雇用となっている。ヤマル・ネネツ自治管区(1.8%)、ハンティ・マンシ自治管区(2.5%)、モスクワ州(2.6%)、ハバロフスク地方(3%)、サマラ州(3.1%)、タタルスタン共和国(3.2%)、ブリヤンスク州(3.3%)、カムチャツカ地方(3.6%)、クラスノヤルスク地方(同)も低率だった。