欧州復興開発銀行(EBRD)が西バルカン諸国の新型コロナ危機対策や経済回復を援助するため、今年の融資額を昨年実績の13億ユーロから17億ユーロに引き上げる計画だ。6日にテレビ会議方式で開かれたEBRD・西バルカン投資サミットでチャクラバルティ総裁が明らかにしたもので、EU内のパートナーとも連携して支援を行う。
チャクラバルティ総裁によると、西バルカンへの融資は零細・中小企業、貿易金融、エネルギー関連インフラサービス、地方自治体が対象だ。今年は新型コロナ危機を克服した後の経済成長と雇用創出を支援するための投資にも注力する。
西バルカンのアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビアへのEBRD融資額はこれまで130億ユーロに上る。支援に際しては、公共ガバナンスの効率化および透明性の向上、経済競争力の開発、グリーン経済への公正な移行、地域統合性の向上に重点を置いている。