トヨタ、トルコやロシアなどで生産再開

トヨタ自動車は8日、トルコと英国で11日から工場を再開すると発表した。新形コロナウイルスの感染拡大を受けて導入された制限措置が各国で緩和されつつあるのに対応する。同社はすでに、4月22日から仏ヴァランシエンヌの完成車工場で、23日からはポーランドのイェルチ・ラスコヴィツェとヴァウブジフの部品工場で生産を再開している。

トルコのサカリヤにある完成車工場では11日に従業員に対し衛生規則と作業手順を指導した後、翌12日から需要の動向を踏まえて段階的に生産を行う。同工場ではクロスオーバークーペ「C-HR」と「カローラ(セダン)」を生産している。

英国(TMUK)のディーサイドにあるエンジン工場は事前に2日間、安全手順とソーシャルディスタンス、衛生対策の講習を行い、13日から再稼働する。同工場では主にトルコの工場で製造されたコンパクトモデルに搭載するガソリンエンジンとハイブリッドエンジンを生産している。

トヨタは欧州各国のガイドラインや推奨事項に沿い慎重に事業を再開する方針だ。職場においては防護具の導入に加え、労働時間の調整などを通じて対人距離の確保と密集の回避を図る。

■サンクト・ペテルスブルク工場も生産再開

同社は12日、ロシアのサンクト・ペテルスブルク工場でも全面的に生産を再開した。同時にモスクワ州及びノボシビルスクの部品倉庫も通常業務に戻っている。同工場では小型SUV「RAV4」と中型車「カムリ」を生産している。

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