中国系化学品メーカー、セルビアにTBP工場建設

中国系リン酸エステル化学品メーカー、グリーンマイルズ・ケミカルズがセルビア北部のズレニャニンにリン酸トリブチル(TBP)の生産拠点を構える。現地メディアが同市当局の情報として報じたもので、生産棟、貯蔵施設などを建設するほか、敷地内の道路、排水システム、消火用水設備、ガス・電気インフラなども整備する。

新工場では抽出剤や可塑剤などに使用されるTBPやトリイソブチルリン酸のほか、副産物としてジメチルアミンとクロロブタンも生産する。主力製品となるTBPは特に航空機の油圧装置やブレーキの潤滑液としての需要が大きい。2,000トンの生産ライン3本を設置し、合計で6,000トンの年産能力を確保する。

グリーンマイルズ・ケミカルズは中国人投資家による新設会社で、セルビア北部ノヴィ・サドに本社を構える。天津グリーンケミカルエンジニアリングが工場建設プロジェクトを遂行し、中国で実用化済みの生産技術を導入する。昨年夏、ズレニャニンの工業地区に2万平方メートルの建設用地を購入している。

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