チェコの1-3月GDP3.6%減、過去最大の下げ幅に

チェコ統計局(CSU)が15日発表した2020年1-3月期(第1四半期)の国内総生産(GDP、速報値)は前期比で実質3.6%減少し、統計を取り始めた1995年以降で最大のマイナス成長を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月に制限措置が導入され、経済活動と個人消費が低迷したことが響いた。

前年同期比では2.2%減少し、2013年7-9月期以来26四半期ぶりのマイナス成長となった。外需の減退と資本形成の低下が全体を押し下げた。政府支出は増大した。粗付加価値を分野別にみると、製造、貿易、運輸、宿泊・飲食が大きく後退した。雇用数は前期と同水準を保ったものの、前年同期からは0.5%減少した。

同国の中央銀行は今後の経済見通しについて、GDPは今年8%落ち込むが、来年は反動から4%のプラスに回復するとみている。

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