トルコが1日、新型コロナウイルスに関連する制限措置を大幅に緩和した。都市間移動の禁止が続いていたイスタンブールなど国内15都市・県でもこれを解除し、全国で長距離列車・旅客便の運行が再開された。飲食店やバザール、スポーツクラブ、水泳プール、美術館・博物館も営業できるようになり、ビーチも開放された。ただ、イスタンブールとアンカラを含む特定の都市では、従来の週末外出禁止措置を継続する。
トルコ経済は新型コロナ対策として実施されたロックダウン(都市封鎖)で大きな打撃を受けている。今回の緩和は経済の柱の一つであるサービス業界の再始動を意味する。
断食月(ラマダン)明けの祝日であったこの週末には、他の緩和措置に先駆けて集団礼拝が解禁された。ただし、礼拝場所や参加人数を限定したほか、人と人との距離の確保、礼拝用マットの共用を禁止するなどの条件が課された。