ブルガリア政府が太陽光発電に関する固定価格買取制度(FIT)を再導入することを検討している。3日付の英字紙『ノビニテ』によると、政府は発電容量が5キロワット未満の施設からは1キロワット時当たり0.12ユーロ、5キロワットから30キロワットまでの施設からは同0.1ユーロで電力を買い取る。新制度は7月から来年6月までの1年間導入される予定で、伸び悩んでいる同国の太陽光発電事業の活性化が期待される。
ブルガリア・ソーラー協会のゼレフ氏は、検討中の制度は発電容量の総量規制を意図したものではないと述べた。同案の採否については最終的に議会ではなく規制当局が決定する。
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、ブルガリアにおける太陽光の総発電容量は2019年末時点で1,065メガワット。過去7年間の伸びは小さく53メガワットの増加にとどまっている。(1BGN=62.37JPY)