ルーマニア原発事業者、株主総会が中国CGNとの提携破棄を承認

ルーマニア国営の原子力発電事業者ヌクレアルエレクトリカは12日、チェルナヴォダ原発に原子炉を新設する計画に関する中国広核集団(CGN)との提携を破棄する方針が株主総会で承認されたと発表した。取締役会は今後、発電力強化をめぐる選択肢の分析を実施する。

ルーマニアの社会民主党(PSD)政権は昨年5月、CGNと合弁会社を設立し、チェルナヴォダ原発に原子炉2基を新設することで仮契約を結んだ。しかし、同11月に政権に就いた右派・国民自由党(PNL)が今年1月、契約撤回の方針を発表していた。

チェルナヴォダ原発は同国唯一の原子力発電所で、出力700メガワットの原子炉2基を運営している。国内電力需要の約20%を担っている。

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