セルビア南部のニシュで9日、新設の科学技術パークが開所した。ハイテク分野の革新的な企業に事業成功のためのインフラとサービスを提供する役割を担う。投資額は約1,250万ユーロで、欧州投資銀行(EIB)の融資を受けた。同国のブチッチ大統領は、同地でブロックチェーン技術の開発が進むよう国として法的フレームワークを整備する考えを明らかにした。
ニシュ科学技術パークは大学や研究機関との密接な連携による公共プロジェクトで、敷地面積は1万4,000平方メートル。スタートアップ企業20社、テクノロジー企業13社、技術開発分野のスタートアップ企業1社が拠点を構え、8月から活動を開始する予定だ。
同地にはスタートアップセンターのほか、プロトタイプや3Dプリント技術など電子工学系の実験室も設置する計画で、プロジェクトへの総投資額は2,000万ユーロに上る見込みだ。ブチッチ大統領によると、国内第3の都市であるニシュはこれまで他の都市に比べ開発が遅れたが、新科学技術パークを軸に急速な発展が期待される。