スロバキアの4月鉱工業生産42%減、自動車が大ブレーキ

スロバキア統計局がこのほど発表した4月の鉱工業生産高(速報値、稼働日調整済み)は前年同月比で42%減少し、下げ幅は前月の19.6%から22.4ポイント拡大した。これは統計を開始して以来最低の水準。新形コロナウイルスの感染拡大に伴う活動制限を受け、主力の自動車が著しく減退したことが響いた。マイナス幅は製造業が前年同月比47.4%、電気・ガス・スチーム・空調は3.7%、鉱山・採石業は0.3%となった。

製造業では15部門すべてで縮小した。主力の「輸送機械(自動車含む)」で下げ幅が前月の38.3%から78.9%に急拡大し、全体を強く押し下げた。ほかに減少幅が大きかったのは、「ゴム・プラスチック・非鉄金属加工」(42.9%)、「機械設備製造」(34.5%)、「ベースメタル・金属製品」(26.2%)で、「電気機器」は前月の5.3%増から41.8%の減少に転じた。

財別では投資財が62.8%、耐久消費財は52.7%、中間財は32.2%、非耐久消費財は30.3%、エネルギー関連製品は5.1%減少した。

上部へスクロール