ルーマニアのロムガス、鉄鋼大手リバティと合弁設立

ルーマニアの国営ガス事業者ロムガスはこのほど、同国の鉄鋼メーカー、リバティ・ガラティと低排出な鉄鋼生産に向けた合弁会社の設立で合意した。ロムガスがブカレスト証券取引所に提出した書面で明らかになったもので、両社は天然ガスを利用した熱電供給(コジェネレーション)システムや、風力及び太陽光施設を用いて必要な電力を生産する予定。これにより国内の鉄鋼生産を持続可能なモデルに置き換える。

新会社は欧州連合(EU)の包括的環境政策「欧州グリーンディール」の枠組みの投資プランなどから資金を調達していく。同プロジェクトに要する投資期間は3年半から4年を見込む。

リバティ・ガラティの親会社である英リバティスチールは昨年7月、アルセロールミタルからルーマニアのガラティ工場を取得した。

ロムガスは国内ガス生産・供給最大手で、筆頭株主のルーマニア政府が株式70%を保有する。2013年に火力発電所を取得して電力市場に進出した。

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