ロシア連邦統計局(ロススタット)が17日発表した2020年第1四半期(1-3月期)の国内総生産(GDP、速報値)は253億1,800万ルーブル(3,230億ユーロ)となり、前年同期比で1.6%増加した。伸び率は前期実績の2.1%から0.7ポイント後退し、景気減速傾向が明らかになった。2019年通期の成長率は1.3%だった。
第1四半期の成長率を業界別にみると、金融・保険が9.8%と大きく伸びた。上昇幅は流通(4.9%)、製造業(3.6%)、農業(2.3%)、外食・宿泊(2%)、不動産(1.8%)で平均を上回った。文化・スポーツ・レクリエーション・余暇(1.4%)、行政・防衛(1.4%)、保健・厚生(1.1%)、建設(0.7%)も増加した。
一方、運輸・物流(4.4%減)、水道・廃棄物処理(3.3%減)、エネルギー(3%減)、資源採掘(0.5%減)は後退した。(1RUB=1.54JPY)