グルパ・アゾティがR&Dセンターを新設、応用・研究開発能力を増強

ポーランドの肥料・化学大手グルパ・アゾティが国内南西部のケンジェルジン・コジュレに研究開発(R&D)センターを新設する。投資額は4,000万ズロチ(900万ユーロ)で、欧州連合(EU)が助成するポーランド国家産業イノベーション・プログラム「インテリジェント・デベロップメント」の資金援助を受ける。このうち建設予算は2,150万ズロチで、1年以内の完成を予定する。

グルパ・アゾティは2018年11月、同社初となる応用・開発研究のための実験センターを開所した。実験室レベルで生産プロセスを再現し、製品の検査などを行っている。ケンジェルジン・コジュレはオキソアルコール類、可塑剤、アルデヒド類を主力製品とするオキソプラスト事業の拠点で、同様の研究開発センターを構えて同分野の刷新を加速させる計画だ。

グルパ・アゾティは窒素と化成肥料で欧州業界第2位。2019年の業績は売上高が前年比13%増の113億ズロチ、営業利益(EBITDAベース)が86%増の14億ズロチ(3億1,400万ユーロ)で、過去最高を記録した。(1PLN=26.99JPY)

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