英国の特殊化学大手ジョンソン・マッセイ(JM)は先ごろ、ロシア企業のテフノリジング(TekhnoLizing)が極東のアムール州で建設を計画しているメタノール工場に対し技術供与を行うことを明らかにした。同工場の生産能力は日産3,000トンとなる予定で、JMは独自のメタノール合成技術「Advanced Series Loop」をライセンス供与するほか、施設の設計、特許設備の設置にも参加する。
テフノリジングは昨年7月に現地の開発会社とアムール州スコボロディノに新工場を建設することで合意していた。投資額は415億ルーブル(5億3,290万ユーロ)。新工場の敷地面積は50ヘクタールにおよび、150人の従業員を採用するほか関連する雇用が生まれる見通し。原料の天然ガスについては国営ガスプロムが近隣を通るパイプライン「シベリアの力」を使い供給する。稼働開始は2023年の予定。(1RUB=1.54JPY)