ハンガリーMOL、トルコ・ストリーム敷設事業に参加

ハンガリーの石油大手MOLはこのほど、ロシア産天然ガスをトルコ経由で欧州に運ぶパイプライン「トルコ・ストリーム」の敷設事業への参加を発表した。セルビアとハンガリーを結ぶ区間の整備プロジェクトに参画するもので、すでに規制当局からは同区間を含む事業計画の承認を得ている。建設期間は10年。完成後は年間60億立方メートルの天然ガスを輸送する予定だ。

トルコ・ストリームは黒海海底を経由してロシアとトルコを結ぶ930キロメートルの海底区間と、それに続く142キロメートルと70キロメートルの2本の陸上区間から成る。総輸送能力は315億立方メートル。うち半分はトルコ国内向けで、残りの半分はブルガリアとセルビアを経由して欧州に輸送される。

同パイプラインの運用は今年1月にすでに開始されている。