2020/7/15

総合・マクロ

ブルガリアとクロアチアのERM2参加が承認、ユーロ導入へ前進

この記事の要約

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)と欧州中央銀行(ECB)は10日、ブルガリアとクロアチアがユーロ導入の前段階である欧州為替相場メカニズム(ERM2)に参加することを承認したと発表した。両国はユーロ導入へ大きく前進。実 […]

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)と欧州中央銀行(ECB)は10日、ブルガリアとクロアチアがユーロ導入の前段階である欧州為替相場メカニズム(ERM2)に参加することを承認したと発表した。両国はユーロ導入へ大きく前進。実現すれば、ユーロ圏は21カ国に拡大する。

ユーロ導入にはERM2に最低2年間加わり、自国通貨の対ユーロ標準値の変動率を上下15%以内に抑えることや、財政の健全化、消費者物価、長期金利の安定の計4項目で基準を満たす必要がある。ERM2での基本レートは、ブルガリアが1ユーロ=1.95583レバ、クロアチアが同7.5345クーナに設定された。

両国に関しては、ERM2と同時に欧州連合(EU)の銀行同盟に参加し、銀行の監督、破綻処理などをECBに一元化する制度に加わることが条件となっている。

ユーロ圏は現在19カ国。2015年にリトアニアが加わったのを最後に、参加は途絶えている。