ラトビアのカーシェアリング事業者フィクシ(Fiqsy)は7日、ルノーの電動乗用車(EV)ゾエを100台購入すると発表した。ラトビア開発金融公社(Altum)のグリーン助成プログラムによる融資240万ユーロを充てる。
フィクシのアヴオティンシ社長はゾエを選んだ理由として、航続距離が300キロと長く、「市内の移動だけでなく国内旅行にも使える」と説明した。利用料金は1分当たり0.28ユーロ、1時間当たり9.7ユーロ、24時間当たり41.7ユーロ。最初の1カ月は「試し乗り期間」として1分当たりの料金を半額とする。
フィクシは、今回の投資を通じて首都リガでのサービスを強化した後、機会をみて国外へ進出する方針だ。
Altumのベールジンシ総裁は「今回のプロジェクトで二酸化炭素(CO2)排出量が年間390トン減る。環境保護に向けた重要な投資だ」と話した。
ラトビアのEV登録総数は現在1,000台。リガがこのうち700台を占める。フィクシによる調達で同国のEVの数は1割増える。