独コンチネンタル、ルーマニア・ヤシ拠点の拡張完了

独自動車部品大手のコンチネンタルは20日、ルーマニア北東部のヤシ拠点の拡張工事を完了したと発表した。投資額は2,700万ユーロ。エンジニアリング事業を強化する。当初は今年3月の完工を予定していた。

拡張後の新社屋は8階建てで、延べ床面積は2万1,000平方メートル。1,700人以上のワークスペースのほか、社内で開発した製品の試験設備を設置した。すでに4月から段階的に新社屋での業務を開始している。ヤシ拠点の従業員数は2006年に30人だったが、18年末までに1,900人強に増強した。

同社は西部のティミショアラにある研究開発拠点についても3,300万ユーロを投じて拡張する計画を明らかにしている。こちらは来年4月に完成する予定だ。

コンチネンタルは全事業部門でルーマニア子会社を展開し、昨年末現在の従業員数は2万人を超える。昨年の対ルーマニア投資額は2億ユーロに上り、今年も同水準の投資を計画する。

ルーマニアでは、カレイ、シビウ、ヤシ、ブラショフ、ナダブ、ティミショアラの6都市で、7つの工場と4つの技術センターを運営する。また、ブカレストにはタイヤ販売センターも持つ。

さらに、スラティナでベルギーのベカルトと合弁でタイヤ補強材のスチールコードを生産するほか、ヤシに独照明大手オスラムとの知的照明合弁会社の拠点を構える。

上部へスクロール