トルコ中銀、2会合連続の金利据え置きを決定

トルコ中央銀行は23日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.25%に据え置いた。金利据え置きは2会合連続。中銀は前々回まで9会合連続で利下げを実施していた。新型コロナの流行により縮小した経済が回復傾向にある一方、インフレ率が上昇していることから、さらなる利下げを見送った。

同国の6月のインフレ率は食品価格の高騰と燃料価格の上昇を受け、前月を1.2ポイント上回る12.6%に拡大した。これについて中銀は、国内需要が低迷していることから今年後半にはディスインフレ傾向が強まるとの見方を維持。今年末には7.4%まで下がるとみている。

今後の方針については、持続的なディスインフレの維持が景気回復にとり重要だとして、インフレ抑制に向けてあらゆる手段を取る意向を表明した。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。その後も先々月までに8回の追加利下げを実施。7月からの利下げ幅の合計は15.75ポイントに達している。

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