トルコ化学企業ベタ・キムヤが新工場、PUR接着剤の国産化に道

トルコの化学企業ベタ・キムヤ(Beta Kimya)は22日、同国北西部のコジャエリで接着剤工場を着工した。投資額は3億1,500万リラ(3,980万ユーロ)。500人を雇用する。

同国のバランク産業技術相は遠隔で定礎式に出席し、新工場はこれまで輸入に依存してきたポリウレタン系の反応性ホットメルト(PUR)接着剤の国産化に道を開くものだと述べた。同相によると、新工場の稼働により中期的に1億2000万ドルの輸入が削減される見通し。

トルコの化学部門の輸出は新型コロナの影響で今年3月から5月にかけて落ち込んだものの、6月は回復に転じ、前月比で24%、前年同月比で6.2%それぞれ増加した。

イスタンブールに本拠を置くベタ・キムヤは1987年の設立。「MITREAPEL」と「APEL」のブランドで様々な分野向けに接着剤を生産している。同社はイスタンブール市内に4工場を設置しているほか、英国とアラブ首長国連邦に子会社を持つ。(TRY=15.64JPY)

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