トルコの自動車販売が好調だ。同国の自動車販売協会(ODD)が5日に発表した2020年1-7月の販売台数は34万1,469台で、前年同期から60.3%増加した。うち乗用車は58.9%増の27万3,022台、軽量商用車(LCV)は65.8%増の6万8,447台だった。ODDは通年の販売台数を65~70万台と予想している。
7月単月の販売台数は8万7,401台で、前年同月を387.5%上回る大幅増となった。このうち乗用車は350.9%増の6万9,427台、軽量商用車は610.7%増の1万7,974台。国営銀行のジラートバンク、ヴァキフバンク、ハルクバンクが6月初め、中古車を含めた乗用車購入向け低金利ローンを導入したことが追い風となっている。
現地自動車市場分析会社のカーデータによると、自動車販売は過去2年低調だったが、消費者の購買意欲が再び上向いている。今年8-12月の販売台数は36~38万台、通年で71万台に上ると予測する。ただ、ホンダ、ヒュンダイ、フィアット、フォード、ルノー、トヨタは先ごろ値上げしたことから、国営銀行の低金利ローンの対象外となる可能性があり、中古車市場の需要がさらに高まると見られる。