2020/9/2

自動車

トルコ、乗用車の特別消費税を引き上げ

この記事の要約

トルコのエルドアン大統領は8月30日、乗用車購入に対する特別消費税(SCT)の増税を発表した。小型車の税率を据え置く一方で、中型・大型車への課税を強化する。国産車の販売を促進し、経常赤字を削減する狙いだ。30日に公示され […]

トルコのエルドアン大統領は8月30日、乗用車購入に対する特別消費税(SCT)の増税を発表した。小型車の税率を据え置く一方で、中型・大型車への課税を強化する。国産車の販売を促進し、経常赤字を削減する狙いだ。

30日に公示された官報によると、エンジン車では排気量1,600cc以下で、最低税率45%が適用される価格帯を従来の「7万リラ未満」から「8万5,000リラ未満」に拡大する。税率50%の価格帯も「7万リラ~12万リラ未満」から「8万5,000リラ以上13万リラ未満」へ引き上げる。13万リラ以上では税率を60%から80%へ上げる。

排気量1,600~2,000ccでは、価格17万リラ未満で税率が100%から130%へ、17万リラ以上で110%から150%へ、排気量2,000cc超では一律160%から220%に引き上げる。

ハイブリッド車(HV)では、モーター出力50kW超、排気量1,800cc以下の場合、価格8万5,000リラ未満で45%、8万5,000リラ以上13万5,000リラ未満で50%に据え置かれる。13万5,000リラ以上17万リラ未満では従来の100%から130%へ、17万リラ以上では110%から150%へ引き上げられる。

出力100kW超、排気量2,500cc以下では、17万リラ未満で100%から130%へ、17万リラ以上で11%から150%へ上昇する。

購入時には、SCTのほか、一般消費税(18%)も課される。

トルコの経常収支は6月、7カ月連続の赤字を記録した。1-6月期の乗用車輸入高は前年同期比16%増の52億ドルに上っている。(1TRY=14.38JPY)