トルコのヴァランク産業技術相は8月28日、韓国・現代自動車がコジャエリ工場で小型車「i20」の量産を開始する式典に出席し、国内の電池モジュール、パック、セル業界に資金を振り向け、トルコをバッテリー製造の中心地に育てる目標を明らかにした。その一環として自動車業界のテクノロジー企業の投資を支援していく方針だ。
産業技術相は、トルコがこれまでに電動の乗用車、SUV、トラクター、油圧ショベルを開発した実績を指摘したうえで、2030年までに電動車・自動運転車の生産で欧州最大、世界5位内にランクインする目標を確認した。電動車の主要部品であるモーター、インバーター、充電器、コンプレッサーについても、国内で生産できる環境を整える方向だ。
なお、電動油圧ショベルの製造を予定するヒドロメックは28日、12~18カ月後の発売開始を予告した。
■現代自、「i20」を年10万台生産
現代自動車はコジャエリ工場で「i20」を年間10万台生産する。これは総出荷台数の半分に当たる。生産台数の9割が輸出向けだ。
現代自は「i20」量産に向け、コジャエリ工場に1億9,400万米ドルを追加投資した。