スウェーデンのゲーム開発会社スティルフロントがクロアチアの同業ナノビットを創業者2人から買収する。取引額は最大1億4,800万米ドル。
スティルフロントはまず、今月末日付でナノビット株の78%を1億ドルで取得する。残る株式22%は、2023年に最大4,800万ドルで買い取る。最終的な金額は、ナノビットの2021、22年度の営業利益(EBITDA)に応じて決まる。いずれの取引も、70%を現金で、30%をスティルフロントの新規発行株で支払う。
ナノビットは2008年に、スミナ、ヴチニッチ両CEO(最高経営責任者)によって設立された。ザグレブ本社のほか、ハンガリーのブダペストに拠点を置く。女性ユーザーがターゲットのロールプレイングゲーム(RPG)を得意とする。これまでに29タイトルをリリースし、ダウンロード総数は1億4,500万回を超える。
今年上半期の純売上高は3億2,500万スウェーデンクローネ(1クロアチアクナ=1.3724クローネ)、営業利益(EBIT、調整済み)は6,000万クローネだった(いずれも未監査)。従業員は約125人。
スティルフロントは2010年の創業で、基本無料(F2P)のゲームを開発している。独バイトロ・ラボ、スウェーデンのコールドウッド・インタラクティブ、英・スウェーデンのパワーチャレンジ、マルタのドラド・オンライン・ゲームズ、米シミュトロニクス、アラブ首長国連邦(UAE)・ヨルダンのバビル・ゲームズなどの子会社を持つ。スウェーデン、ドイツ、米国、英国、中東、北アフリカを中心に、世界中にゲームを提供している。