トルコの学生が製作した同国初の超小型衛星が年内に打ち上げられる見通しだ。現地紙『デイリー・サバ』が7日報じた。衛星は同国のビュレント・エチェビト大学の学生チームが製作した「Grizu-263A」で、大きさは5センチメートル四方。打ち上げは宇宙開発ベンチャー、スペースXのロケットを使い、米国のケープ・カナベラル基地で行われる。
同衛星は高度525キロメートルの地点に4年8カ月の間とどまる予定。開発チームを指導したビュレント・エクメクチ氏によると、チームは衛星の設計から製作、実験までを2年間で完了した。
同チームは2017年、アメリカ航空宇宙学会が主催し、米航空宇宙局(NASA)や米航空機大手ロッキードなどが後援する衛星開発コンテストで2位を受賞した。トルコの衛星通信大手テュルクサットが2019年に実施したコンテストでは1位に選定されている。