シュコダ自の1-9月決算、60%の減益

チェコのシュコダ自動車が10月30日発表した2020年1-9月期決算の営業利益は前年同期比60.1%減の4億6,900万ユーロとなった。新型コロナウイルス流行の影響が依然残るものの、7-9月の回復を受けて下げ幅は1-6月期(72.3%)から12.2ポイント縮小した。

売上高は120億3,800万ユーロで18.7%減少。売上高営業利益率は7.9%から3.9%に低下した。車両ラインナップの電動化などに向けた投資額は40.4%減の4億4,400万ユーロに後退した。

販売台数は21%減の72万1,900台に縮小した。ロシア(6%増)を除くすべての市場で販売が振るわなかった。最大市場の中国を除いた減少率は17%だった。

モデル別では昨年6月発売のSUV「カミク」が154.5%増の9万600台、同4月発売の小型車「スカラ」が120.9%増の4万6,300台と大きく拡大したものの、それ以外は主力のSUV「カロック」が13.2%減の9万6,500台、同「コディアック」が20.2%減の9万6,300台に縮小するなど、軒並み2ケタ台の減少となった。

シュコダ自動車は2022年末までに30以上のモデルを発表する計画で、うち10モデル以上を電気自動車(EV)などの電動車とする予定だ。同社が当初からEVとして開発を進めてきた初のモデルである電動SUV「エンヤク(Enyaq)iV」は9月からオンラインで受注を開始した。

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