リトアニアのユニコーン企業(評価額10億ドル超の未上場企業)で古着売買のオンラインプラットフォームを手掛けるビンテッド(Vinted)はこのほど、オランダ同業のユナイテッド・ワードローブを買収したと発表した。両社を合わせた利用者数は欧州11カ国の3,400万人に拡大する。取引額は明らかにされていない。
両社は市場の統合を段階的に進める。ユナイテッド・ワードローブの利用者はアカウントをビンテッドに移す必要があるものの、両社を併せた市場で販売活動を行えるようになる。
ユナイテッド・ワードローブは拠点を引き続きオランダのユトレヒトに置く。スユール・ベルデン最高経営責任者(CEO)をはじめ主な幹部は留任し、新市場の開拓に注力する予定。
ユナイテッド・ワードローブは2014年にワーゲニンゲン大学の学生によって設立された。現在ではベルギー、フランス及びドイツで事業を行い400万人以上の顧客を持つ。
ビンテッドは2008年の設立。2019年11月にシリーズE(成長後期)の資金調達ラウンドで1億2,800万ユーロを獲得し、評価額が10億ユーロに達した。現在では欧州と米国の12カ国で事業を展開している。