ロシアのフィンテック大手で国営のズベルはこのほど、米クレジットカード大手のビザと協力してビッグデータを分析する人工知能(AI)ベースのデータセンターを設置する計画を明らかにした。ウェブ紙『イーストウェストデジタルニュース』(EWDN)によると、センターの名称は「データラボ」。匿名化されたデータを用いて消費者行動の変化を追跡し、カードのユーザーに最適なサービスを提供するのが設置の目的だ。
ズベルによると、「データラボ」では消費者行動の現状分析や確率モデルによる今後の予測をAIで行い、サービスの質の向上と個別化を実現していく。AIによる分析ではズベルが持つスーパーコンピューター「クリストファリ」を使用する予定。
ズベルのベディアヒン副社長は、デジタルラボの開設によりクレジットカード取引が日々の金融取引に不可欠なものになるとの見方を示した。