ポーランド国営石油大手のPKNオルレンはルーマニアをはじめ欧州での事業を積極的に拡大していく方針だ。10月末に行われたオバイテク最高経営責任者(CEO)とルーマニアのオルバン首相との会見を受けて発表されたもので、ますは同国での事業強化を進めていく。オルバン首相との会見では、2050年までにカーボンニュートラルを達成する戦略や、環境負荷の低いエネルギーへの転換についても議論が行われた。
オルレンは2013年にルーマニアに進出し、瀝青やアセトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、PTA(精製テレフタル酸)などに関連する事業を行っている。欧州ではドイツに「スター(Star)」ブランドのガソリンスタンド500カ所以上を展開するほか、チェコでは子会社ウニペトロルを通じ「ベンジナ(Benzina)」などのガソリンスタンドを運営する。バルト3国にもガソリンスタンドと製油所を持つ。
オルレンはポーランド政府が株式の27.5%を保有する。昨年の売上高は1,110億ズロチ(243億7,800万ユーロ)だった。(1PLN=27.24JPY)