エストニアのスペイシット、サイベックサー・テクノロジーズ、CGIエストニアの3企業はこのほど、サイバーセキュリティ分野における提携で欧州宇宙機関(ESA)と契約を結んだ。ESAの一般支援技術プログラム(GSTP)の枠内で協力するもので、衛星運用シミュレーターを開発する。サイバーセキュリティ、衛星通信システムを改善し、試験環境下でテスト・検証するのに役立つ。また、衛星運用事業者、システム管理者、ITセキュリティ専門家のサーバー防御能力向上にもつながると見込まれている。
スペイシットは衛星事業者向けに管制サービスを提供する。独自に開発したクラウドベースのシステムは世界の地上局ネットワークに統合されており、同システムを用いれば衛星プロジェクトの8割はコストが削減できると自信を示している。
サイベクサー・テクノロジーズはサイバーセキュリティ・ソリューションを提供する。2018年には北大西洋条約機構(NATO)通信情報機関(NCIA)の防衛イノベーション賞を受賞した。
カナダのIT大手CGI傘下のCGIエストニアは10年前に宇宙分野に進出。管制ソフトウエアとリモートセンシング(遠隔操作による観測)・ソリューションを手がけている。