水素ガス大手ハイギア、独メッサ―とチェコで長期提携

オランダの水素ガス大手ハイギア(HyGear)は19日、米グローバルタングステン&パウダーズ(STP)並びに独照明ランプ大手オスラムの各チェコ子会社への高純度水素供給で、独同業メッサ―(Messer)と長期提携したと発表した。同社は顧客先で生産・サービス提供する分散型事業モデルを推進しており、今回の提携で国際展開をさらに加速させる。

ハイギアは顧客敷地内に自社のガス生産・供給施設を設置し運営している。今回の提携でメッサ―のガストレーラー輸送によるバックアップ供給を組み込み、コスト効率が良く環境にやさしい供給システムを提供する。投資コストを抑え、需要の変動に迅速に対応できる利点も大きい。また、路面輸送を減らすことで排出削減と交通安全向上にも貢献する。

ハイギアは2002年の創業で、ガラス、金属など多様な業種に水素のほか窒素、酸素、混合ガスを供給する。近年は欧州、アジア、北米で燃料電池自動車(FCV)向けの水素燃料供給でも事業拡大している。国外にはシンガポールに拠点を構える。

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