韓国の二次電池用銅箔メーカー、ハンガリーに工場新設

韓国・イルジングループの電子・化学事業であるイルジン・マテリアルズが38億フォリント(1,070万ユーロ)を投じ、ハンガリーに銅箔加工工場を新設する。欧州に生産拠点を設けるのはこれが初めて。すでにブダペスト郊外のゲデレーで用地を確保し、3月末までに着工する予定だ。ハンガリー政府から7億2,200万フォリントの助成を受ける。

イルジンは拠点新設で、取引先のサムスンSDIが電動車(EV)向けバッテリーのハンガリー現地生産を強化するのに対応する。新工場の面積は5,000平方メートル。月間生産能力は320トンとなる。当初は韓国とマレーシアの工場から銅箔を調達し、最終工程である切断作業のみを担当する。将来的には溶解から切断までの一貫生産を視野に入れる。

イルジンはサムスンSDIのほか、やはりハンガリーに拠点を持つ韓国SKイノベーション、中国の比亜迪汽車(BDY)、ポーランドに拠点を持つ韓国LG化学とも取引がある。(1HUF=0.35JPY)

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