トーヨータイヤは12月15日、セルビア北部ヴォイヴォディナ自治州のインジアで、乗用車・軽トラック用タイヤ工場の建設を開始した。投資額は約488億円。2022年4月に完工予定で、製品は欧州のほか中東、北米、アフリカに輸出する。同社にとって8カ所目の生産拠点となる。
新工場は敷地面積が63ヘクタール、施設面積は約30万平方メートル。2023年夏までにフル稼働し、年約500万本(乗用車用タイヤ換算)を生産できる体制を整える。従業員数は580人。製品の大半がドイツの研究開発センターで設計・開発される予定だ。
トーヨータイヤはこれまで欧州・ロシア市場に、日本とマレーシアの工場から製品を供給してきた。セルビアに拠点を設けることで関税・物流面の利点を活用し、生産供給体制の強化・最適化を図る。