ルーマニアのシードブリンク、スタートアップの資金調達で大きな成果

株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームを運営するルーマニアのシードブリンクはこのほど、2020年に同国で実施されたスタートアップによる全投資ラウンドのうち、同社の仲介によるものが半数近くを占めたことを明らかにした。同社のプラットフォームを利用した投資家の数は世界12カ国の3,000人以上に上る。

シードブリンクによると、昨年同国で実施された資金調達ラウンドの数は54回で、そのうち26回を同社が仲介した。それによる資金調達の総額は900万ユーロで、13の産業分野に及ぶ。プラットフォーム上に登録されているスタートアップの70%は設立2年以内の若い企業。投資家は同社のサイトに登録後、最低2,500ユーロから投資を行うことができる。各投資家の投資額の上限はクラウドファンディングの目標額の15%までとされている。また、投資家はスタートアップに直接投資することはできず、設立される特定目的会社を介して投資することになっている。

最近では同社のプラットフォーム上でローコード開発(複雑なプログラム記述の代わりに視覚的なツールでソフトやシステムを開発する手法)アプリのスタートアップ、「プラント・アン・アップ」(Plant an App)が40万ユーロを目標にクラウドファンディングを開始した。プラント・アン・アップは昨年10月にシードブリンクの米国同業「リパブリック」で14万ユーロの調達に成功している。

プラント・アン・アップはアプリ開発ツールを提供するDNNシャープ社のスピンオフ企業。

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