トルコ中銀が追加利上げ、政策金利17%に

トルコ中央銀行は12月24日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を2ポイント引き上げ、17%とすることを決めた。利上げは2会合連続。市場は1.5ポイントの上げ幅を予測していた。インフレを抑制し、持続的にインフレ率を引き下げるため、大幅な追加利上げに踏み切った。

同国のインフレ率はリラ安や食料品価格の高騰を受け、10月の11.9%から11月に14%、12月は14.6%まで拡大した。中銀は声明で、インフレを抑制してディスインフレの傾向を回復させるため、追加の金融引き締め策を実施することを決めたと説明した。今後については、インフレ率が持続的に縮小するまで、引き締めを「断固として維持する」としている。

トルコでは20年11月にアーバル元大統領顧問が中銀の新総裁に就任。同月の金融会合で金利を4.75ポイント引き上げた。再び大幅な利上げを行ったことで、引き締めによりインフレに対応する姿勢を改めて示した形だ。中銀は2019年7月から20年5月まで9回の利下げを実施し、政策金利を24%から8.25%まで引き下げていた。エルドアン大統領の意向をくんだ低金利政策は同国に、通貨リラ安、高インフレ、経常赤字の悪化をもたらしている。

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