スロバキア政府が18日、15~65歳の全国民を対象とする新型コロナ抗原検査を開始した。同国における大規模検査は昨秋に続いて2度目。入院患者数を減らし、医療崩壊を防ぐ目的だ。外出禁止措置(ロックダウン)の延長と組み合わせることで、その効果を強められるとみている。
検査は各自治体の設置する会場で26日まで受けることができる。料金は無料。コストを自己負担すればPCR検査も受けられる。
ロックダウンは来月7日まで延長する。生活必需品の購入や通院、犬の散歩などを除き、午前5時から翌午前1時までの外出が禁止される。
27日から来月2日までは、全国で同じ規則が適用される。陰性証明書が提示できる人は、そうでない人よりも外出禁止の例外が多く、◇通勤・通学(高等教育機関)◇子どもの通学・通園の送迎◇屋外でのスポーツ◇出入国に伴う外出――なども認められる。
政府はまた、検査結果を基に感染率の高い地区と低い地区に分け、高い地区では再度検査を実施する。これらの地区では3日以降も、陰性かどうかで外出できる範囲が異なる。
一方、感染率が低い地域では、第1回検査で陰性だったかどうかを問わず、全住民に一律の規定が適用される。
政府は新型コロナの入院患者数で2,500人を切ることを目標としており、これが達成されれば早期の緩和もありうるとしている。18日現在の入院患者数は3,444人に上っている。
なお、秋の検査における陽性率は1.06%だった。