ハンガリー、中国製ワクチンを承認

ハンガリー医薬品局(OGYEI)は1月29日、中国・国薬控股(シノファーム)から調達予定の新型コロナワクチンを正式に承認した。同国で承認を受けたワクチンは、米ファイザー/独ビオンテック連合、米モデルナ、英アストラゼネカ、ロシア・スプートニクVに続いて5種類め。ハンガリー政府は承認当日、シノファームと500回分(250万人分)の調達契約を結んだ。4カ月にわたり、4回に分けて供給を受ける。

欧州連合(EU)加盟国として中国製ワクチンを承認したのはハンガリーが初めて。欧州全体でみるとセルビアに次いで2番めだ。セルビアではすでに30万人強がシノファームのワクチン接種を受けた。

国営メディアのインタビューでオルバン首相は、「中国からのワクチン調達で、3月末までのワクチン接種者数が従来予定の88万人から176万人に増える」という見通しを示した。これを受け、コロナ対策として実施中の規制を、復活祭前後(4月初旬)に緩和することを検討する。

ハンガリーで「ワクチンの接種を受けるつもり」と考える人は6週間前の15%から34%まで増加した。25%は依然として「ワクチン拒否」の姿勢を維持している。ただ、65歳から74歳までの老年層は54%が接種を予定している。

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