トルコ商用車大手テムサ、プラハ市から電気バス14台受注

トルコの商用車大手テムサ(Temsa)はこのほど、プラハ市交通会社と電気バス14台の受注契約を交わした。受注額は約2億700万コルナ(1,000万ドル)。同社に出資するシュコダ・トランスポーテーションの子会社シュコダ・エレクトリックとの提携でシュコダブランドとして製造し、年内に納品する。テムサ初の電気バス「エレクトリシティ」は、国外ではすでにスウェーデンの地域バス会社で採用されている。

今回シュコダブランドとして納品する低床式電気バス「シュコダE‘CITY」(全長12メートル)は、時速80キロメートルでの通常走行を目安に設計されている。充電出力が最高150キロワットで、1回のフル充電の航続距離は100キロメートル以上。充電が簡単でリモート管理できるシュコダの充電ユニットが搭載されている。

テムサは1968年、サバンジュ財閥の鉄鋼建材部門として国内南東部のアダナに設立され、84年にバス製造を開始した。2019年にスイスの投資会社に買収されたが、昨年、サバンジュとシュコダ・トランスポーテーションに売却され、両社の子会社が折半出資する合弁会社となった。電動路線バスを含め、年間1万台の長・短距離バスおよび小型トラックを生産し、世界70カ国に輸出している。(1CZK=4.88JPY)

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