テレコム・ルーマニア、充電スタンド事業に参入

ルーマニアの通信大手テレコム・ルーマニアは10日、電気自動車(EV)用充電スタンド事業に参入することを明らかにした。同国でもEV登録台数が増加していることから、大きな需要が見込めると判断した。

すでに同社は、東部のガラツィなど3都市の充電スタンド26基を公共入札で受注している。ガラツィ市からはこのほど、新たに15基の設置を218万レウ(約45万ユーロ)で受注した。設置する急速充電スタンドの出力は直流(DC)が50キロワット、交流(AC)が22キロワットで、2台同時に充電できる。今後7カ月以内に整備する。南西部のルムニク・ヴルチャでは7基、南部のジュルジュでは4基をすでに受注しており、6月末までに設置を完了させる予定だ。

欧州委員会は同日、ルーマニアのEV・プラグインハイブリッド車(PHV)用充電スタンド網の整備プロジェクトを支援するため、2020~25年に5,300万ユーロの助成枠を設けることを承認した。ルーマニアでは現地の再生可能エネルギー会社レノヴァツィオ(Renovatio)、伊電力大手エネル、独エーオンなどがすでに充電スタンドを運営している。(1RON=26.01JPY)

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