ブラジルのIT関連サービス大手ステファニーニ(Stefanini)が、ルーマニアの首都ブカレストに顧客のセキュリティー状況を監視するセキュリティ・オペレーション・センター(SOC)を開設した。セキュリティ事業の成長を目指すグループ戦略に基づき、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域のサービス体制を強化する。
ステファニーニは2016年にイスラエルのラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズとの合弁を通じ、サイバーセキュリティ事業に進出した。新型コロナでリモート勤務が増え、企業のセキュリティ需要拡大の手ごたえを感じている。
ルーマニアにはグループのITハブを置いており、昨年には地元のサイバー・スマート・ディフェンス(CSD)の株式60%を取得し合弁会社化した。CSDの売上高を3年以内に2019年の320万レウ(69万ユーロ)から500万ユーロへ躍進させる計画だ。
ステファニーニのルーマニア子会社は2019年の売上高で前年比6%増の2億3,330万レウを計上した。純利益は725万レウ(約150万ユーロ)と、ほぼ100万レウ増加した。(1RON=26.39JPY)