中国のスマートフォン大手シャオミ(小米科技)はトルコで生産する製品の種類を拡充する方針だ。現地法人の幹部の話として『デイリー・サバ』紙がこのほど報じたもので、将来的にテレビなども生産していく。シャオミは今月中に同国でスマートフォンの生産を開始する予定。
イスタンブールに設置した同社の工場は敷地面積が約1万4,000平方メートル。約2,000人を新規雇用し、年間で500万台のスマートフォンを生産する。投資額は3,000万ドル。フィンランドの充電器メーカー、サルコンプと提携し、同社のトルコ工場から充電部品の供給を受ける。シャオミが国外に生産拠点を設けるのは4カ国目となる。 シャオミの製品レンジは広く、消費者向けIoT(モノのインターネット)プラットフォーム大手の1つと目されている。トルコでは2018年以来、直営のスマホショップ「Miストア」を48カ所に開設しており、今後も全国展開していく方針だ。
中国の携帯電話メーカーは近年トルコに相次いで進出している。今月上旬に欧珀移動通信(オッポ)が試験生産を開始したほか、伝音科技(トランシオン)も月内の生産開始を予定する。また、昨年は韓国サムスンも同国での生産開始を表明している。